……!
[回り込まれた背面からの斬り下ろしの一撃。
避けるには、色々足りない。
わかっているから、無理には避けなかった]
……跳ねろ!
[背中に熱を感じつつ、あげる声。
応ずるように愛馬はその場で前脚を跳ね上げ、かなり強引な方向転換を決める]
……ハーヴ、引き鐘!
無駄死にするようなバカはいらねぇ、速やかに後退しろ!
[方向転換の後、副官に出すのは後退指示。
それと同時に二刀を高さとタイミングをずらして連続でつき出した。
狙いはほとんど定まっていないし、かなり不安定な態勢からの連撃。
取れる取れないは思考にない。
取りあえず、このぶっ飛んだ存在を部下に向かわせないようにする事。
何より、それを優先していた。*]