「てっ…──」[声をあげ仲間に知らせようとしたが、それよりも銀月が喉を斬り裂く方が早い。辺りが朱に染まるまでに、そう時間はかからなかった][砦上部の見張りが南門の異変に気付いたのは、闇が砦の中に紛れ込んでからのこと*]