人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国軍中佐 ロー・シェン

[別に面倒を見るのが不得手なのではない。
寧ろ逆だった。年を食っているからだろう――若いが故の一途さも無謀さもよく見つけることが出来たので、そのせいか階級は少尉だというのに、ロットケン海将からよく新兵の世話を頼まれた。

軍人に男女の別はない。誰であっても同僚は同僚だ。
ゆえにロットケン海将の冗句には首を傾げたし、やがて配属されたウルズ・アイグル少尉に対しても、気安い態度で接した。

彼女が抱いていた警戒心は、嘗ての自分にも覚えのあるもの。
純粋な帝国人でないがゆえの、戸惑いや、燻ったような物思いの海から、どうやって息を継いでゆけば良いか。
…弁が達者な訳ではないから、帝国上流階級が得意とするようなスマートな物言いとは掛け離れていたけれど。それでも自分なりに、彼女が此処に馴染めむことが出来ればよいと、何かと声を掛けたり、行動を共にしていた。

少しずつ。彼女から硬さが取れる>>2:140のを見て。口元に柔らかな笑みを敷いたものだ。]

(125) 2015/11/08(Sun) 22:40:08

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