[が、続く言葉を聞けば、その表情が僅かに強張った。] 僕、は――…っ[ごくり、唾を飲み込む。その表情が平静ではないことは、傍目にもわかるだろうか。] 我儘なんて……そんなこと、言ってしまったら……。[“僕がペーターじゃないって、バレてしまうかもしれない……”喉元まで出かかる言葉を、強引に飲み込む。僅かに唇を噛みしめながら顔を上げ、小さく笑った。]