ラートリー……様?[上空より掛けられた声>>112に、一瞬遅れてそちらを向く] はい、わたくしは無事で――[言い掛けた言葉は、悲鳴にも似た叫び>>113に遮られた] ……あ……[彼女の存在は、3年前に再会した後もずっと隠してきた。 突き放された哀しさもあったけれど、リッター家の扱いの不自然さなども、感じてはいたことだったから][視線を戻せば、立ち尽くすエリーの姿>>120。 立つべき位置に迷うように、貴族の娘の視線は、揺らぐ]