[紫の影より生まれ、降り注ぐ無数の矢。
それに対抗するように魔鏡が呼び出され>>113、勇者の護りの力が広がる>>115。
それでも幾本かは護りを抜けようか]
"手"で払うには、些か数が多いかのう……?
[そう独り言ち腕組みする、魔王に銀の髪に黒紫の魔力が宿る。
それは拡がり、髪を延長するかのように空間へ広がり伸びていく]
これを使う相手に巡り合うことも、そうはないと思っておったがのう。
["髪"は矢に絡みつき、失速させていく。
物理的に弾くというよりは、力を奪い吸収する動きにも見えた。
武器そのものや高火力の術相手では、抜かれてしまうのが難点――とは、口にすることはなかったが]