人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 ソマリ

 尤も、故オレイソン氏を疎んだ王府側の謀略も否定はできんが。

[ゆらゆらと湯気を湛え揺れる、鮮やかに赤い色の紅茶を口に含む]


 …他人を陥れる為に、動かぬ証拠など極論不要なのだよ。

 スルジエの手の者が、王府軍の指揮官を狙撃した『可能性』。
 その妙なる弓の業前は、要人の暗殺も可能とする『可能性』。
 或いは三日前の日、より重要な者を殺さんとした『可能性』。

 …そこへ、ひとつまみの芳香の恵みを齎すフレーバー。


[傍らの壷から、男は乾燥させた林檎の皮をひとつまみ、紅茶の上へ落とす。
それだけで、紅茶の香りはより高く、執務室にその匂いを広げた]

(125) 2015/03/11(Wed) 00:09:11

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