― 天空城・前庭 ―[一先ず、集めた天使モドキを撃破した所では、とひとつ息を吐く。魔王は既に他の者など眼中にない、と言わんばかりに悠然と歩みを進めていく。>>112]……目的以外は眼中なし、ってか。突き抜け切ってるよなぁ……。[それ故に、その旗の下には多くが集うのだろう。なんて思いつつ、魔王に従う黒の魔獣には、ちょっとしじとん、とした視線を向けていたりもした。先に横を通り過ぎた衝撃波には、覚えがある。こんにゃろう、後で覚えとけ、なんて子供じみた悪態を口にする事はないけれど]