人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


読書家 レト

 ― 廊下 ―

 耳じゃなくて ……えーと

[言いよどむ隙に髪をかき混ぜられる。
少し長い前髪が瞼の上を擽っていった。

他人に触れられること自体を恐れていたのは最初だけ。
むしろ気晴らしになる。
そんな風に思うようになったのは、無理やりの思い込みか、自然な変化か。――もう、忘れてしまったけれど]

(125) 2013/09/28(Sat) 21:51:42

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