人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園生 リヒャルト

 あ、やばっ……!

[対岸までもう少し、という所で水上歩行の方が途切れた。
それも、湖面に足を付けたタイミングで。
ぐらり、姿勢が傾ぐ様は、傍目には沈む兆候とも取れるもの]

 っと、とっ!

[何とか身体のバランスを取り、水を跳ね上げつつまだ切れていない浮遊の方に意識を寄せて、ふわり、舞い上がる。
そのまま、勢いをつけて対岸へと降り立って]

 あっぶなかった……。

[はあ、と大きく息を吐いて呑気な言葉を漏らす。
とはいえ、対岸で見ていた方にしてみればそれで済むはずもない事で。

降って来たのは言葉かそれとも別の何かか。
いずれにせよ、穏便平穏とは言い難かったのは、確かな事。**]

(125) 2020/11/14(Sat) 13:56:27

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