─少し前─
[ ミーネが起き上がってきた時のこと>>94。]
君、その手は……。
[ 血に塗れた差し出された手を一旦は拒む。
既に僕自身の指には血がついているのに。
しかし、次の瞬間には朱に染まった手へと指を伸ばそうと──……]
( だめだ。そんな美味そうなものを見せたら。
あの時我慢したばかりなのに……。
我慢できなくなるじゃないか……! )
[ 指先が触れる直前、彼女の言葉ではっと我に返る>>98。
この短時間で、ここまで頻繁に意識を奪われそうに
なったことは当然無い。
……もう、限界なのか……?]