[医務室で交わされる会話――ノトカーの顛末、エレオノーレを襲った黒い影、それに対する二人の見解には、口を差し挟むことなく耳を傾け。
やがてハダリーが此方に視線を向ければ、予想だにしなかった言葉が飛び出した。]>>107
鞄……?
[服を見れば、着替えがほしいのだろうと、それは分かるが。
その次の目配せを見れば、つまりは二人で話をしたいから席を外せということなのだろう察する。>>107
いくらなんでも、それは…
というかこの医者、また服の血が増えていないか。>>5:259
もしかしたら、エレオノーレをNルームに運ぶ際に血が服に着いたのかもしれないが――…
これ以上ないほど複雑な面持ちで、左脇腹の服に残る血の跡を見る。]