[それから人間の姿に戻り、ヤコブをベッドに寝かせた。吹雪対策のため、割れた窓は備え付けのタンスを動かして塞ぐ。最後に床の一部に散った赤をちらりと見たあと、内部から鍵を開けてゆうゆうと廊下に出た。だけどもし部屋に守護の仕掛けがあるなら、そのままにしておくつもりだ。かつての冒険仲間がどうやって村を守ろうとしたか、その証を消したくないから。*]