[視線を東へと向ける。……こちらもまた、軍の流れは手筈通り。全軍の、一割には満たぬ数であろうか。傭兵部隊は自軍の背後を経由し、東へ向かい。敵拠点へ向け少しずつ前進している。伏兵、と呼ぶにはやや派手な隊。こちらも、目当ては陽動。あの中のどこかに、あの傭兵も居るのだろうか。] …………。[>>112……一瞬、軍勢の中にあの眼差しが見えた気がした。個を認識できぬほどの、距離。それでも。全軍、互いに賭け信じた一撃の為、進む他無い。]