―2階バルコニー:ジムゾンの部屋前の窓際― ……神父様!? だ、大丈夫ですか、神父様?[ジムゾンの部屋の窓と窓枠に積もった銀嵐の雪を、掌でざっと払いのけて、ガラスをこするようにして、カーテンの隙間から部屋の中を覗き込めば。机の上、ペンを握ったまま、俯せているように見えただろうか一見は眠っているかのような神父の姿>>3:504傍らには燃え残りのような蝋燭と、片側に傾いた小さな天秤>>3:479>>3:497。儀式用の剣のようなものも、近くにあったかもしれないが、その時には見えず]