[手に余裕があったからこそ、男は少し前の事を思い出してふと口を開く。]…若、あの南東の姫の事ですが。この任の間に話す機会を持つと良いでしょう。さすれば南東諸国の実情、少しは見えましょうぞ。[見えた先でどうするかは解らないが。話す事は確かに有益らしいと、男は主にそう伝えた。]