人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


資産家の息子 カーク

─ 少し前のこと ─

[備蓄庫で目が覚めてからは異常なほど頭がすっきりしていた。
起きてまずしてことはいつの間にか握っていた錠剤をしまうこと。
そして仮眠室にいきシュテルンの様子を確かめることだった。

だがシュテルンの影は無くヒーターもとうに切れていたのか部屋は冷たくなっていた。

次にカークは扉の前にいた。
この扉の先がどこに繋がっているかカークは知っている。

だけどこの通路が使えないことも知っている。
途中で通路から有毒なガスが漏れていて相応の装備が無ければ通れない。

だからこの先には行かない。
ただ姿の見えないシュテルンがこの先に迷い込んでしまっていないかと心配した。
心配したがそういえば寝る前に確認したときは凍り付いて開かなかったのだと思いだした。]

(124) 2015/05/07(Thu) 23:48:50

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