あっつっ...![ 男に掴まれた後も暫く燃え盛っていた炎の葉は、騎竜が撒く霧氷に触れてゆっくりと萎れ、本体の植物はそのまま逃げ去った。 ]あー、もう...締まらないですね。[ 男の手袋は、元々、騎竜の霧氷に耐えるための精霊術をかけられている。それ故大火傷に至ることはなかったものの、焼け焦げて穴の空いた部分はそれなりの事になっていた。クルル、と案じるように鳴く竜に、大丈夫、と答えながら、男は、これも師団長からの説教案件だな、と、眉を下げた。* ]