人狼物語−薔薇の下国

516 ルー・ガルー戦記 10 〜ブリュノー救援戦


華冑の影 レト

[伏せている間の姿は、なかなか見られたものではなかっただろう。
人間はおろか、馬まで横倒しにさせた常識外れっぷりだった。
騎兵の一隊にでも先に発見されたら一瞬で部隊壊滅間違いない。

駆ける様子も非常識というか、突飛なもの。
先頭の5騎くらいが両手に木の枝を持ち、土煙を立てながら疾走する。
後方に続く者たちは、馬っぽい形の板を長い棒に4つほど固定したものを持って走っていた。
一人ラインダンスならぬ、1騎で5騎分の騎馬突撃である。

もちろん、普通に見ればすぐに見破れるようなものだが、戦場という混乱状態の中、土煙の中に紛れていれば、或いは大軍に見えるかもしれない。]

(124) 2019/02/17(Sun) 22:46:54

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