人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


女子学生 シュテルン

[暫くして、気がついた時には何人が其処にいただろうか。
目を擦り、エレオノーレから聞いた話を一つ思い出す。

地下避難所が薬に耐え得る温度を保つ為には、地下避難所に通じる道を全て封鎖し、二重扉を閉じる必要がある、ということ───。

よく見れば、この部屋には幾つかの扉がある。
自分たちが通ってきた霊薬店に通じる扉、階上に繋がる扉、そして、何処に繋がるのか分からない扉が2つ………。

よろりと立ち上がって、まずは自分たちが通ってきた扉を開ける。
入ってきた時は気付かなかったが、確かに扉が二重になっていて重い。
その外側をロックし、部屋についている扉を閉めた───これで、エレオノーレは今持っている材料以上の霊薬は作れなくなる……が女は其処まで考えられることはなかった。
最も、其の先の扉がマレンマによって開け放たれているが為に、そこはもう誰も通れない通路と化しているのだが。]

  ………次………

[身体に力が上手く入らない。
誰か来るかもしれない。しれないけれど……

  ───母さんが此処に来ないうちに。]

(124) 2015/05/04(Mon) 16:05:04

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