あなたが、レトさん?
[そして初めて会った、年若い騎竜師に目をパチクリとさせた。
立派なと聞いて師匠のような壮年の人物を想像していたから、落差が大きくて。
後から考えればシュテルンが友人と言うのだから若くてもちっとも不思議はなかったけれど、この時はそんな論理的思考は残っていなかった]
……細氷の騎竜師、キアラ=メモリアです。
まだ名乗りたてですが。
条光の騎竜師、ダニール=エギンの下で修行を積みました。
あの。放っておいたわけじゃないんです、けど。
[洞窟の中にある鞍や当座の支度金に借りた分で求めたトルメンタ用のあれこれ、全部を見られたと思っていたので全面降伏の構えで名乗り、青年騎竜師を見上げた*]