[宿屋のカウンターで肩を並べて酒を煽る
小さな頃はヤコブの両親が作ったリンゴのジュース
今は酒に変われども、変わらぬものも
確かにそこにはあるのだろう>>116
隣の席というのは、少しばかり安心する]
そ、っか。なら、いい
[噛みしめる様に、呟く
口調は軽くとも。きっとこの男のことだ
嘘はつくまいと、思っている
まぁ、長い付き合いだしな?
とはいえ余計な世話があちらから焼かれたなら
珍しく苦笑を零して言うだろう。曰く
俺は何時まで経っても兄にはなれないようだ
……と。少しばかり寂しそうに呟き
注がれたグラスの果実酒を喉に送り込む]