人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


巫女姫 シルキー

― 北ナミュール島南西 アレイゼル領 ―

[シュビト親征中、必ず通るのがアレイゼル領である。
特に事前の触れは出さなかった。
出さずとも把握しているだろう――治めるに難しき地>>47を難なく纏め上げている、此の地の領主の技量を正しく推察した結果だ。

未だ青空が続く、穏やかな気候の春日和。
細いすじ雲が幾重も描かれる空の模様は、この季節ならではの物。
その白筋は、北東から南西。丁度、目的のシュビトの空へと続いている。

オプティモを過ぎ、あの丘を越えればアレイゼル領。
と、なだらかに起伏した丘の稜線に、此方を出迎えるように整然と並ぶ兵馬の姿があった。その数、百五十。>>52>>111]

出迎えまでは推察通り。
…、けれど此の後は、どう動かれるのでしょうね。

[尖兵からの知らせを朱馬車の中で受け取った巫女姫は、
口元に穏やかな笑みを刷いた。

何処か楽しむような、微笑みを]

(124) 2015/03/06(Fri) 22:20:51

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