人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


参謀 リヒャルト

[懐かしくも愛おしい琥珀の眸に見入る空色。
名を綴り時間が止まったように動けぬままあれば
少年の声が優しく降り注ぐ。
少女は驚いたようにはたと瞬いた。
彼の言葉で漸く己が泣いていた事に気付く。]

 あ、れ……。
 如何したんだろ。

[一人にしない、と淡い声音がまた涙を溢れさせる。
ぎゅう、と締め付けられるような胸の切なさ。
涙拭おうと手を持ち上げると
自身の手が触れる前に少年の手が涙を掬う。]

(123) 2014/05/05(Mon) 23:27:03 (renka)

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