[歩みは止めることなく話し続ける。
次の言葉を出すまでに少しの間があり、少々表情を険しくさせる]
…犯人の特定は難航していたが、今回の旅の直前に、王が自ら犯人に目星をつけたんだ。
それが、我が同僚コリドラスであった。
今回の部隊編成については、奴の推挙を王が真に受けたものだと言われているだろう?
だが真相はな、奴に王からの不信を悟られないようにするためというものだ。
[真実を話せなかったことを許してほしい、と悲壮な表情で口にする。
我々が出払っている間に、王がコリドラスの事を調べ上げているだろう。王都に着いたら、真っ先にそれを確認しなければ――**]