―三階 クララの部屋の前―[階段を登りながら感じるのは隠しようの無い鉄の匂い。そこに人の姿が在れば、躊躇うように足は一瞬止まりかけ。] ……今日は、クララさん、ですか。 ヨアヒム。 なにか温かいもの用意するから談話室で休もう。[へたり込んだ幼馴染の傍に立ち、声をかけた。後からレジーナ>>118来れば振り返り軽く頭を下げるが、その不思議そうな表情に気づける筈もなかった。]