人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


王国軍指揮官 ベリアン

─ 平原 ─

>>120革の小手を経て己の肉まで貫く程の勢いだ、この一撃で決めるつもりだったのだろう。
 聞こえた舌打ちに微か浮かぶは、首の皮一枚繋がった生と、熟練の戦士と対等に戦えている誇らしさ。
 それも腕から苛む激痛にすぐ歪み、更にそれに捕らわれまいと食いしばった歯にかみ殺されるけれど。
 絶好の機を逃せないと横に振るった斧、青銅の刃がフェリクスの脇、掠るではなく確かに捉えた手応えに、更に力を込めて薙ぐ。

 そうして己の右手がしっかりと振り切ったと、左腕から槍が引き抜かれるはほぼ同時。
 塞ぐものが無くなった傷からは赤が遠慮なく流れ落ちるが、先の傷を縫った糸が千切れるは抑えてくれている。
 くらべものにならない痛みはあるが、指は動くからまだ戦える。問題無い]


   貴殿相手に、なりふり構っては…

       勝てぬ、だろう?


[く、と浮かべた笑みは、この状況では似つかわしくない程に清々しいもの。
 仕切り直しと戦斧を構え直した、次に動くが互いに最後の一撃となろう*]

(123) 2019/11/10(Sun) 01:52:47

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