――――…?
[漸く、男は腕の中の少女の異変>>122に気が付いた。
流石に申し訳なさそうな視線を向けつつ、ふと思い出す。
そういえば先程、彼女が呟いていた言葉>>120は――]
ごめんなさい。
取りあえず、場所を移しましょう。
[ちら、と同意を得るように、
羆から人型へ戻った青年へ視線を向ける]
怖いものは、"彼"が全て追い払ってくれましたよ。
悪い夢は終わりました。もう大丈夫。
だから、少し休みましょう。
[この場から少女を引き離すのが先決だろう。
彼女に無理がない速度で、ゆっくりと歩き出す。
やがて寝台のある小さな部屋を見つけると、中へ]