― 決戦の場 ―
[配下がそれぞれの動きを見せる向こう。
勇者が走り目指す先は、やはり玉座であるようだった。
彼が叫ぶ声>>115は聞こえてはいるが、片眉上げる以外に反応を見せることはない]
[ローゼライトが呼び出した砂の蛇をかわし、なおも勇者は駆ける>>116。
彼の真の目的は知らず、或いはあえて見ぬ振りをして]
――容易く届くとは思うでないぞ。
[魔王の魔力が一瞬にして膨れ上がり、生み出されるは十を超える数の"腕"。
上からも斜めからも不規則に、眼前の床へ向けて殺到する。
数の分一撃の重さは減じたが、それでも魔力の塊であることに違いはない*]