[ほんの僅か口元を緩めて、北の方角へと視線を遣る。]
……懐かしいと感じる者も多いだろ。
ここは、かつての士官学校の南部だ。
もう少し南下すると、居住区が広がる。
賑やかだったあの場所も今は見る影もないが……居住区北部にあたるここは、瓦礫が目隠しとなり多少身を隠しやすい。
ただ、北と東には河川もある。渡河可能なポイントはクロイツ中尉が事前に調査に行ってくれたから、各々頭に叩き込んでおけよ。
[クロイツの齎した情報は作戦行動を行う者らにも回っている。
兵に対しても、おさらいのように再度の説明を行った。>>2:684>>0>>2]