―― 中庭/教官と出逢う ――
(言われてみれば……)
[見られてたことにアイリがはっきり気がついたことで、>>113
少年もようやく見られてたことに意識が向く。
若干背すじをかちこち固まらせながらも、
教官からの問いには応えることはできた。>>102]
あっ、えっと、
ぼくもウンブラも怪我などなくって好調です。
[少し、昔を思い出す。
基礎体力訓練の時に、転んでちょっとした怪我をしつつも、
もともとの気質のためにその怪我をぼんやり放っておいたことがあった。
そういう時に治療してくれたのがこの教官だったはず。
とはいえ今ははっきりと怪我してないってわかっているので、
ただただ堂々としていたわけだが]