[急かすような声が入り口側から届いてくる。
あの切り札>>1:171に頼るべき時が近付いているのかもしれない。
けれど出来ることなら、魔力でなく言葉こそを彼らを動かす力にしたかった]
奪われた居場所は、私たちがきっと取り戻します。
だからみなさんも、私たちに居場所を――在るべき理由をください。
[魔法の力は、魔法を使えない者のためにこそあるべきだ。
そんな信念は、かつて魔導師だった者も含むこの集団に、どう響くかはわからないけれど。
自分たちが立ち上がるためには彼らの助力が必要だと、願い籠めながら頭を下げる**]