― 疾風の精霊の領域 ―[呼ぶ声に応じる声>>121そこに籠もる気合いに、かつて無い高揚を覚える。刃を合わせ、戦ってはいても、そこには、大蛇を倒す為に力を合わせた時と同じように、互いの心を感じ取り呼応する魂の響きが宿っていた。精霊の力による風の道を踏みしめ、全力疾走してくる星司に向かって、ウェルシュは思い切り岩を蹴って、跳んだ]