無理に連れていかずとも、ここで力を使えばよろしいのでは?[訝しげに思い、問いながら。思い出すのは、霧の中でも大声を張り上げていた彼の姿。憶測が胸の中で回る。気のせいだろうか、彼の目つきが…ぎらついた肉食獣のぬめった物にも感じられた。][だが更に問うのは憚られた。シルキーに襲いかかり、力を使わせてしまった為に霧に巻かれた可能性があるのだ。。そんな彼女はどう思うのだろうと、返事を待つ。]