人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


黒透輝石の運び屋 ゾフィヤ

[だけど、心の奥底のどこかで気持ちが通じていても、
それを飲み込むことができないこともあった。

兄は確かに、「そのままでいい」と言ってくれたが、
それがどうしてなのかわからなかったのだ]


いっしょなら、さみしくはないよね? なのに……、


[だから、誰にも何も言わずひとりで、願いを叶える地へ赴こうとしたのだった。
故郷の町に背を向けて飛びながら、どうか今すぐ兄が追ってはこないようにと願った。
自分かたわれがいなくなってしまったことに、いち早く気付いてしまうだろうから]

(123) 2020/02/22(Sat) 00:30:24

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