――正面からは絶対当たるな。踏み潰されるだけだ。 丘の方に分かれて向かう者がいれば、優先して叩く。 そうでなければ、側面から出て行って少しでも隊列を乱す。[既に隊員には周知された作戦だが、確認のように口に出した。 当然ながらそれ以外のパターンもある――だが、それは今は考えない] さあ、もうすぐだ。いつでも飛び出せるようにしておけよ――![遠く、丘の上の一団が、一斉に矢を放つのが見えた*]