……――。
[車椅子を押して、リエヴルの背中を見つめていると。
どうしてこの人はこんな風に、自由に歩けなくなってしまったのだろうと考えがよぎる。
事故だろうか……或いは病気だろうか?
どちらにせよ気になる事柄だったが、到底気軽に話が聞けるような話題ではなく。結局、無言になる。]
(これじゃあ、いざという時逃げられないんじゃないか……?)
[もしこの城が火災に見舞われて、火の海になったりしたら。どうするのだろう。
誰か他のEs隊員やドールがちゃんと、手助けしてくれるのだろうか?
自分が助けに行っても、いいのだろうか?]