人狼物語−薔薇の下国

536 吸血鬼の城 報復の狂宴篇【R18】


吸血鬼公 アレクシス

― 双子のはなし ―

[面白い双子がいると囁いたのは誰だっただろう。
あるいは、双子が自ら売り込みにきたのだったか。
並び立つ双つの顔を目の当たりにしたとき、これぞと膝を打ったのだ。

分かちがたき一対。
渾然としてひとつでありながら、個々にも完成された美を持つもの。

以来暫く、館には一対で完成品となる美術品が増え続けた。]

(123) 2020/06/09(Tue) 15:57:11

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