[有無を言わせぬ穏やかな命令に、 フリーデルは疑問を抱くことがなかった。 不可解な、人には読めぬ祝福の文字を記された 守りの首飾りと共に、赤子は教会へと託された。] ……マレンマ《天の子》、愛しい子よ。[別れる前、その人は愛しげに赤子へと語りかけている。]