― 魔王の居ない夜 ―
[ この世界から1人の魔王が消え、魔王の半身ともいうべき魔導兵器が消えた日、鉄底族のドワーフ達と、ローグの民合同での宴が催された ]
[ 戦いに散った者達を忍び、互いの健闘を讃え合い、明日へと向かう活力を養う。
それは、華やいだ儀式のようでもあった ]
[ 男もまた、ディークと共に、約束通り料理を振る舞い、鉄底族の底なしの胃袋に驚嘆したり、余興にと演武を披露してみたり、鉄底族の族長達と乾杯を繰り返したり、何かと賑やかに、忙しく時を過ごし ]
[ その合間には、ヨセフやディークと、話しそびれていた話をすることもあったか ]