[>>118彼女の言葉を聴いて、琥珀色の瞳が、元の色へ戻る。
抱えて堰き止めていた想いが、口からぽろぽろと零れ落ちた]
ウェルシュさんに、「君をあの場所に還す気は無い」って言われて
最初に思ったのは、「もう貴女に逢えないかもしれない」で。
好きな人の傍に居られることになって、
それだけで十分、幸せなはずなのにね。
彼の傍に居るためには、
人の姿も、人の世界も、捨てなければいけない。
…けれど私は、彼のことも
貴女のことも、等しく諦めきれなかった。
……すごくわがままで、身勝手で欲張りな願いだけれど……
私の幸せには、マリエッタちゃんも必要なの。