アンタもおっさんの力を認めてたから、親父さんの気持ちが分かるようになったのかもな。大切なものは失って初めて気付くことが多い。予め分かっていても、手から零れていくこと数多。人の心は己の物差しでは測れず、世は斯くも無情かな。…もっと、言葉を交わす機会があれば、また別の未来があったのかもしれねぇな。[言葉を重ね、拳を重ね、結論を出したと言うクレメンスとクロードの父の話を思い出す。そこまではせずとも、歩み寄る姿勢をソマリの父とクレメンスが取ることが出来たなら。そう思わずには居られない]