― 王都・城下町 ―
今日は非番なの。堅苦しい挨拶はナシでいいわ。
肩書があると、仕事に戻っちゃいそう。
[なんて、軽く肩を竦めて冗談めかす。
生真面目な態度は、初めて会った時から変わらない。近況を訪ねれば、少しは様に、と返ってくる。>>113
そして、今度はこちらが問われた]
……ふふ、お元気そうに見えるなら、大丈夫なのよ。
[お元気そうで何より、と直前に言われた部分を拾って付けて返す。
わたしはにっこり微笑んだまま、首を傾げた]
で、何が?
[前置きもなく安否を問われても、何の事か心当たりがなかった]