―「輪をつくるもの」オヴニル―[オヴニルはウロボロスの蛇の如く己が尾を噛むと、飛び交う戦輪となって、玲緒に襲い掛かる。仕掛けた奇襲はモーインとは異なり、知覚の鋭いオヴニルには通じなかった。次の策を講じる間もないまま逆襲を受け、手槍の長さにした『剣の百合』を抱えながら、世界樹の枝を転がるように逃げ回ることで、辛うじて廻る巨大蛇の襲撃を避ける] うりゃああぁっ!![オヴニルはモーインのように堅牢な鱗を持たないが、突き出す槍は回転に逸らされ、思うようにダメージを与えられない]