人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


気儘な猫 カレル

>>108自分のしたい様に動いた事へ礼をされてもいまいち理解出来て居ない顔で首を傾げるのみ。そんな事より引っ掛かったのは、その後の言葉…]

…お前”も”?

[強調するように繰り返して首を捻る。そして不思議と、彼が、自分が、何を欲するのか本能で理解している事に気付く。

ぺたり、その場に膝を付けば、ポケットから取り出したのは、釣り具等の手入れに使う折畳みの小さなナイフ。
収納用の革袋を噛み締めれば、掌を返し逆手に持ち直し、己の腕に刃を突き立てた。前腕の中程から、戸惑いも無く深く、縦に手首迄]

……――っ、……は、……

[刃を引き抜くと弛緩した唇から歯型の残る革袋が床に落ちた。
詰めた息をゆっくりと吐き出しながら、伺う様に見上げる先へと傷つけた腕を差し出す。
吹き出し、溢れる体液がぼたぼたと滴り彼の膝を汚しただろう]

(122) 2013/10/02(Wed) 00:11:52

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby