[方向やタイミングをずらしながらの、皆による波状攻撃。
それは巨狼を苛立たせ、隙を生じさせる>>118。
そして巨狼が大きく跳躍しようとしたその時]
カレル!
[思わず名を呼んだのは警告か合図か。
彼の騎竜は既に攻撃態勢にあり、風の刃が鋭く狼の身を切り裂いた>>119。
そして彼らは、巨狼の顎下へと迫り]
危ねっ――
[狼の爪が振るわれるのを見て思わず声を上げかけるが、既に攻撃の意志を固めた彼らを阻むのも無粋か。
離れて、との言に従うべく、リュストに合図して身を翻させる]
頼むぞ……!
[そして風の渦が、巨狼の身を倒す様を見守った*]