言われずとも。 先陣を切るのは、俺の務め……そんな理由で、横取りされる訳にはいかんからな。[あり得ない未来>>70に、返す言の葉は軽口めく] いや、こちらこそ、良き時間を感謝するよ。 ……魔女殿の差し入れは、他とは別格だからな。[何だかんだと文句を言いながらも杯を交わす理由は、それ。 甘い残り香に僅かに目を細めた後、包帯の巻かれた右の腕に触れる。 続いていた疼きが鎮まった気がするのは、先のおまじないの効果か他の所以か。 そんな思考が過って、消える。**]