庭ですね、了解です!
[立ち去るクレステッドと別れを告げれば、リエヴルの車椅子を押して庭へと向かった。
>>0:106 洗濯籠をドールに任せるつもりだというクレステッドは、一体どれ程の時を、ここで過ごしているのだろうと思う。]
クレステッドさんて、親切な方なんですね。
[まだ日の浅いディークには、クレステッドが薬に詳しい事も、リエヴルが車椅子に座る理由も、当然のことながら分からず。
遅すぎず、早過ぎもしない速度で廊下を歩く。]
俺、ちゃんと中庭見るの始めてかも。
[ここに来てからは、殆ど部屋に引きこもってばかりで。
食事もドールが運んでくるものを、食べたり食べなかったりだった。
もっとも、鍵もかからず。王子に呼ばれればドールや懲罰隊員に連れて行かれるのだから。
閉じこもっていれば安全という保証は何も無かったのだけれど。]