人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天の化身 ナネッテ

[教会を訪れたのは、一人の女…のようであった。
 12年前、静かな夜のことである。

 赤子を抱いた聖職者のようであった。
 深くベールを纏った顔は判然とせず、ただ後年、
 非常に美しい人だったとの証言が残されている。

 赤子はごく小さく、ありふれた布に巻かれて、
 その手には銀色に光る首飾りを握っていた。]

 マレンマ、と。この子の名です。
 親のないこの子をどうか…こちらで育てて頂きたいのです。

 この首飾りはこの子の物。
 大切に身に着けさせるが良いでしょう。
 この子には、大切な使命があるのですから。


 ──── くれぐれも、大切に。

(122) 2017/10/31(Tue) 23:50:39

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