[散々考えあぐねた結果、クレメンスに近寄って。困惑の表情を浮かべながら、目を泳がせる。時折照れ臭そうにチラ見をして]え、えっと……。マジで酒、ありがと。って、さっきからそれしか言えてねえ、な。いやなんつーか、おっさんの優しさが伝わってくる味っつーのかな。美味いと思ったんだ。本当に。……すげえ良かった。俺、惚れちまったかもしんない。こんな素敵な酒作れるおっさんに……。[頬が赤いのはアルコールのせいだと思いたい]